つぎはぎ殺人事件





それは気持ちいい朝の事だった。
ふっと感じた微妙な違和感。
徐々に大きくなる日常とのズレ、世界全部が何だかおかしい。

違和感の正体を探ってみれば霞んだように鈍る勘。

唐突に始まった異常事態
膨らみ続ける困惑は、ドアが開く瞬間破裂する。


――洋子が居るはずのその場所に
     ――何故か奈乃子が立っていた。


これは、今までで一番安全で、一番不思議な珍事件。

※コントです。

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