神様ノ子守唄

-Character-

三木原光吉《みきはらみつよし》 　この物語の主人公。勤勉学生の授業態度と不良生徒の生活態度を併せ持つ、つまりは普通の高校生。 　絶対に的中する『勘』を持っており、そのせいか、何処か冷めたものの見方をする節がある。本人としてはつつましく、普通の人生を歩みたいところなのだが、自らの持つ能力と個性的な友人達がソレを許さないらしく、気がつけば騒動に巻き込まれている。 　嗜む程度の喫煙者、未成年の喫煙は条例で禁止されてます。

木下洋子《きのしたようこ》 　天下無敵のトラブルメーカー。 　光吉の幼馴染で、幼少時より彼を振り回してきた暴走娘。好奇心旺盛、直情径行、大雑把の三拍子がそろっており、自らの好奇心を満たすためなら躊躇なく光吉を利用する。 　それは光吉への依存の現れであり、血生臭い事件を恐れぬ肝っ玉も、勢いのみで突っ走る行動力も、光吉の勘、そして光吉自身への信頼に支えられている。 　余談だが『勘』の事は光吉と彼女しか知らない。

柏木正義《かしわぎせいぎ》 　新米刑事。己の信念と正義感を第一に生きる熱血漢、ドラマに憧れて刑事になった典型例。 　現場慣れしていないせいか捜査の役に立つことはないが、扱いやすいとしか言えないその性格ゆえに別の意味でなら役に立つ。

矢吹睦夫《やぶきむつお》 　「ツギハギ殺人」を取材している事件記者の一人。 　威圧を感じる存在感と何処か冷たさを抱いた目は思わず萎縮してしまいそうな雰囲気を醸し出し、老いでなく熟成を感じさせる容貌と、一見だらしないとさえ思える風貌が修羅場を潜り抜けてきた証であるかのような印象を抱かせる、典型的な仕事人間。

宮津信行《みやづのぶゆき》 　「ツギハギ殺人」を取材している事件記者の一人。 　アイロンのかけられたシャツと小奇麗な髪型、一般人にしか見えない容貌は自ら記者と名乗るまでそれを気づかせない、どうみても新人。 　歯に衣着せぬ物言いで無意味に周囲を刺激する性格は本人も自覚済み、それ故か勤めて明るく振舞うなど自分自身のフォローに忙しい。目が細い事は自分でも少し気にしている。

有栖川健太《ありすがわけんた》 　自称愛の天使。 　光吉達の同級生で自称マブダチ、クラスが隣の癖に事あるごと光吉のクラスに現れる。男女問わず、比率的には女性メインに交流を深めるその様は誰がどう見ても軽い、性格も軽い、頭も軽い、言葉も軽いしノリも軽い、生き様に人生まで全てが軽い。 　何もかもが軽い癖にライトで無くヘビースモーカーな一面も、煙草は二十歳になってから。

六法院修二《ろくほういんしゅうじ》 　他称完璧超人。 　光吉達の同級生で健太のクラスメイト、彼と共に光吉のクラスを訪れるのが日課、実際は無理矢理連れて来られているがそれはそれでご愛嬌。 　質実剛健、頭脳明晰、彼を四文字熟語で証したならば賞賛の言葉が立ち並ぶ、そんな人間。本人は静かに昼休みを過ごしたいらしい、その辺りは光吉と気が合っている。

御手洗瑠璃《みたらいるり》 　紙一重の悪いほう。 　洋子の友人にして相談役、常に冷静に、時に大胆に、正直な性根を持ってして暴走気味の友人達に助言を与える知恵袋。その分析力、洞察力は相当の代物、それらに加え優等生にしか見えない風貌を兼ね備えているが、何の因果か恐ろしく成績が悪い。 　曰く「今の教育なんて記憶力が第一、そんな能力は持ってない」との事。 　そんな微笑ましい一面に親しみを込めて「馬鹿子」と呼ばれることもある、軽いイジメ。

奈乃子 　紙一重の良い方。 　洋子の友人にして似たもの同士、天真爛漫猪突猛進やりたい放題し放題。あっけらかんと考えなしに暴走する様は洋子の血縁かと見紛うほどにそっくりさん、誰か止めて。 　そんなイカニモな性格を保持しながらも成績は学年でも指折りの上位、暗記だけでなんとかしてるとは本人談、彼女が瑠璃の傍に居ることも瑠璃が馬鹿子と呼ばれる一因であると思われる、馬鹿子と奈乃子、良いコンビ。 　その性格に似合わず身体は病弱、ごくまれに吐血する癖がある。……ごくまれ？ 四六時中？

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