授業中の居眠りや遅刻早退、そんな連中を眺めながらのペン回し、学食での争奪戦、放課後の寄り道、友人達との馬鹿騒ぎ、ごく一般的な学園生活を満喫する主人公、三木原光吉には特異な能力が一つ有る。
異常なまでに勘が鋭いと言う事。
二者択一、取捨選択、人生における『選択』という機会において発現する特殊能力、未来予知にさえ等しい勘、結果を見抜く小さな奇跡。
――なんとなく、そんな気がする。
それが彼の能力で、彼の全て。
そんな『勘』を持つからこそ、極力厄介ごとは避けたいと願う光吉。
そんな友人を持つからこそ、それを信じて無茶を重ねる幼馴染、木下洋子。
これは彼らが織り成す、喜劇的な日常と、酷く滑稽な推理劇。
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